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ウォーターサーバーにはどんな危険があるの?

人気の高いウォーターサーバー




人気が高いとはいえ、日本のウォーターサーバーの普及率は約5%です。よく言われる事例が2011年に起きた東日本大震災がきっかけとなって水の確保や安全性から急激に普及率が上がった時期がありました。しかし翌年の2012年には減少傾向をたどり現在に至ります。

このブログでもウォーターサーバーのメリット・デメリットのついても取り上げました。こちらも参照➡水を通販で買うのとウォーターサーバーとどちらがいいの? 今回は客観的な視点から「ウォーターサーバー」の潜む危険についても取り上げたいと思います。

危険その1:雑菌の増殖

ご存知の通り、ウォーターサーバーのボトルの水は浄水された水です。つまり水道水に含まれる塩素が取り除かれている状態です。そうなると水は空気に触れると雑菌の発生に侵されます。雑菌は冷やしてもどれだけ密閉したとしても増え続けていきます。

基本的なウォーターサーバーの水ボトルの容量は約10~12リットルです。半日ないしは1日程度では飲みきれる量ではありません。数日間で消費するとすればその間放置されている感じになり衛生的に極めて危険な状態になると言えます。



注意すべきところは・・・

注水口」です。

ウォーターサーバーの取扱説明書を見ると「注水口が汚れたら、除菌アルコールタオルなどでよく拭いてください。」となっています。他にも雑菌の増殖を防ぐための手入れ方法や機器のメンテナンス方法が銘記されています。もし注水口から雑菌が侵入すれば水ボトル内にもその影響が及ぶことになるのです。

ある検査では一定期間メンテナンスがされていないウォーターサーバーから1㎖あたり5万個以上もの雑菌が見つかっており、水道水よりも劣悪な水質基準となってしまうのです。また「カビ」の発生の危険性もあります。しっかりとした手入れを怠るとたちまち衛生的な問題が生じてしまいます。



危険その2:お湯による火傷(やけど)

ウォーターサーバーには給湯の機能も備わっています。特に小さなお子さんがいるご家庭でウォーターサーバーの給湯のレバーが外れて熱湯がかかり、火傷を負う事故も報告されています。大人でもコックが突然外れればお湯を浴びてしまいますので、火傷は免れません。器具の破損・故障によって被害が生じる場合があるのです。定期的に安全装置(チャイルドロック)が正しく機能しているかを点検しないといけません。

危険その3:水ボトルを持ち上げる際の怪我

ウォーターサーバーの水ボトルが空になると予備の水ボトルを差し替える必要があります。この作業は自分で行わなければなりません。ご存知の通り、水は大変に重くなります。およそ7~12Kgにもなります。軽い感覚で持ち上げようとすると思いのほか重く、腰や肩を痛めてしまう危険もあり得ります。

特にぎっくり腰などを経験した方は、再発する危険を常に気を付けられている事と思いますが水ボトルの交換にも十分に注意しておかなければならないかと思われます。無理な姿勢で行わないことが得策です。

他には、サーバーごと転倒してしまい挟まれる危険もあります、水が重いと倒れた時の衝撃は大きなものとなります。サーバーの行き場所にも注意を払うことが賢明です。不安定な場所を避け、地震などで倒れても大丈夫な場所に置くようにしましょう。

まとめ

ウォーターサーバーも使い方やメンテナンスをきちんと行えばメリットのあるものです。

但し、すべてのご家庭にマッチングしたものではないかと思われます。生活のリズムや習慣も違います。その中でウォーターサーバーが十分に活用されているなら問題ありませんが、単なる「置物」になっているなら、使い続けるべきかどうかを真剣に考慮する必要があると言えますね。

メンテナンスフリーと謳われていても自己管理がしっかりなされていないと危険なものにもなり得ります。正しい使い方とメンテナンスを行いデメリットにならないように注意する必要性を感じます。

 

 

 

 

ウォーターマン

水回りの修繕補修を中心に事業を行っております。個人事業主です。広島県出身。51歳。妻と2人の息子。東京多摩エリアを中心に展開しております。

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