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流し台についての疑問にお答えします

流し台はシステムキッチンとは違う




シンクと言えば「流し台」のことですが、いわゆる「システムキッチン」(参考記事➡必見!キッチンリフォームでシステムキッチンを選ぶポイント) とは同じではありません。流し台にはまずガスコンロは埋め込まれていません。ガス台が付いています。ガスコンロは単体で設置しなければなりません。蛇口が設置出来るものと無いものとに分けられます。

流し台には幾つか特徴があります。蛇口が付いていないタイプですと大抵は壁に混合水栓などが設置されているかと思われます。その蛇口の位置に合わせてシンク(洗い場)が選択されています。流し台の中心に位置している場合もあれば、左寄せ・右寄せとシンクの位置に合わせてタイプを特定できます。

排水栓がシンクの中央に取り付けられています。排水栓の中には菊割れゴム排水カゴ排水ワンなどが取付られています。この流し排水栓のサイズは直径が18Cmか18.5Cmのものが標準化されています。古い流し台ですとこの直径が17Cmになっているものもあります。今では規格変更されていますので排水栓を交換したい場合は、流し台ごとの交換になってしまいます。

排水カゴや菊割れゴムなどを交換する場合は、排水栓の口径を測ってサイズの合うものを購入してください。



流し台は取り外しも簡単

流し台の良さは取り外しが簡単なところにあります。

端的に言えば「ただ置いてあるだけ」なのです。移動しようと思えば簡単に動かすことが可能です。ただし排水ホースで排水させている場合のみです。中には壁にねじ止めされている場合もありますので動かないようでしたら、固定ネジを外してください。

もし塩ビ管で排水管が繋がっている場合は移動が出来ません。このように排水管を直結させるところが多いのがマンションなどの集合住宅です。なぜなのでしょうか?

ご存知の通り、排水管での詰まりが原因で逆流して溢れることがあります。その逆流する排水を溢れさせないように防止するためです。もし排水ホースなどで床などの配管との隙間が空いていると逆流してきた水が床へと流れ出てしまう可能性があります。万一マンションや集合住宅の高層階で起きた場合、たちまち排水が床面に漏れて「漏水事故」が起きてしまうからです。その原因を防ぐためにも配管で組んでしまった方が安全なのです。

もう1つの理由は高圧洗浄の作業がしやすいという点があります。排水ホースですと高圧洗浄に圧に耐えられない場合もあり、破損や水漏れが起きやすくなることがあります。



流し台のサイズ

間口は1000mm、1200mm、1400mm、1600mmとあります。長物ですと重量もかなりなものになります。1人で入替工事をするには1000mmくらいが限界です。設置の際に注意が必要なのは排水ホースの設置です。

住宅によっては流し台のシンクの下に排水管の穴があるのが通常ですが、中にはかなり奥まった場所に配管が位置している場合もあります。その際には排水ホースを1m近く伸ばして排水管に差し込まなければなりません。また臭気止めの防臭パッキンもきちんとはめておかないと後で下水臭が漂うことになります。

さらにシンクの材質はステンレスですが、時折錆びて「穴」が開いてしまうことがあります。これについてはこちらの記事を参照ください。➡キッチンシンクの錆 ステンレスは錆びるのか?

流し台からシステムキッチンへの移行も可能です。その違いについて今回は取り上げました。

 

ウォーターマン

水回りの修繕補修を中心に事業を行っております。個人事業主です。広島県出身。51歳。妻と2人の息子。東京多摩エリアを中心に展開しております。

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