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トイレの水が止まらなくなる意外な2つの原因

トイレの水が止まらない意外な盲点

トイレの水が流れ続けてしまうトラブルの原因の多くがボールタップフロートバルブまたはサイフォン管といった部品が故障したことが主な原因です。実はもっと意外な原因があるのです。

それは2つです。

  1. タンクレバー
  2. 洗浄剤

どうしてこの2つと言えるのでしょうか?よく分からないと思いますので解説していきたいと思います。ではまずタンクレバーから解説いきます。

タンクレバーの不具合で水が止まらなくなる

 

 

タンクレバーはタンク内のフロートバルブと連動して動作するものです。詳しくはコチラをどうぞ➡️フロートバルブを交換する方法 大と小の切り替えができるものと大しか流せないものと2種類あります。

いずれの場合もこのタンクレバーが固着する現象が起きてしまうことがあります。

つまりタンクレバーが下がらないためフロートバルブが閉まらず水が出っ放しなるのです。

固着とは、大にタンクレバーを動かすと本来は自然にタンクレバーが下がるようになっているはずです。ところがその戻りが無く引いたままの状態で止まってしまうことです。理由としてはタンクレバーのシャフト(タンク内のバー)が金属の場合、腐食が原因で滑りが悪くなることが考えられます。また樹脂製の場合は経年による回転面の変形などが考えられます。

 

 

対策としては、タンクレバーのシャフトの回転軸の部分に潤滑油(CURE556など)を付けてみてください。樹脂製にも試してみることできます。吹き付けた後、何度か動かしてみて滲み込ませてください。それでも変化が無いようでしたらタンクレバーを交換しましょう。


LIXIL(リクシル) INAX マルチ洗浄ハンドル PK-TF-10A

お勧めはLIXIL製の「マルチ型レバーハンドルTF-10A定価¥2,500(税別)です。どんなタイプのタンクにもおおよそ取り付けが可能です。取付方法は同封されている取説をご参照ください。

タンク入れる洗浄剤が原因で水が止まらなくなる

 

 

タンクの中に入れる固形の洗浄剤が販売されています。有名なのは「ブルーレット」ですが、タンクに直接入れて徐々に溶けて薬剤が便器側に流れて洗浄するという方式です。

これは実に危険です

まず溶ける速度が遅いことです。ゆっくり溶け始めますので最初は固形のままですが、少しずつ溶け始め最終的には「ペースト状」になります。


例えるなら、カレーのルーがなかなか溶けなくで時々塊が残ってしまうことに似ています。ドロッとした洗浄剤がある瞬間に排水と同時に黒いフロートバルブに引っかかります。そうなると水を止めることはできません。

最悪なのはその塊が便器の方に落ちてしまうことです

 

 

便器に流れる水は便器の淵から流れたり数か所から流れ出るようになっています。その小さな穴にこのルーのような洗浄剤が目詰まりしてしまい排水能力が低下してしまう可能性があります。一度便器の淵側に入り込んでしまうと取り除くことはほぼ不可能です。

これからタンクに入れようとしている方やすでに入れてしまった方はすぐにやめたほうが賢明です。

そしてタンクから取り除きましょう!以後はご使用にならないことをお勧めします。同じような危険なことはタンクの中にペットボトルビール瓶などを入れて水量をかさまししようとしている方も今すぐ除去してください。この危険についてはこちらのブログをご覧ください!➡トイレのタンクにペットボトルが入ってませんか?

不安な方は今すぐタンクの中を覗いてみましょう!

この2つのパターン以外はまた過去のブログでも取り上げていますので、よろしければ参考にされてください。いずれにしても今回の現象は自分で簡単に対処できるものと思われます。水道屋さんを呼ぶ前にご確認ください。意外な理由かもしれませんよ。

更新日:2020年12月7日

ウォーターマン

水回りの修繕補修を中心に事業を行っております。個人事業主です。広島県出身。51歳。妻と2人の息子。東京多摩エリアを中心に展開しております。

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