洗濯機を設置して動かすと排水が溢れてくる
洗濯機を設置してようやく洗濯ができると思い、洗濯機を回していると排水が何やら漏れてきてしまっていませんか?特に引越し先で起きるパターンです。洗濯機の排水も大きく2種類に分けられます。1つは「洗濯機パン」を使って排水させるタイプと床に直接洗濯機排水トラップが設置されているタイプです。
「洗濯機パン」が設置されている場合は排水ホースの着け位置も決まっていますし、トラップの分解もそれほど難なく行えるので、中の汚れやゴミの掃除もしやすい感じがします。また排水がうまく行かず溢れてくるような場合でも洗濯機パンの中から外に溢れるにはかなりの量と時間がかかります。その分漏水の危険が少なくなります。
危険なのは・・・
床にそのまま設置されている洗濯機排水トラップのタイプです。
このようなタイプの排水になっている場合は要注意です。まず「排水トラップエルボ」にきちんと排水ホースが差し込まれているでしょうか?差し込みのバンドで抜けないようにちゃんと固定されていますか?そこが甘いと排水が漏れてきてしまいます。
このトラップもネジ式になっていてキャップを回して外すと、中に細長いトラップ管が入っています。そこに繊維ゴミなどが詰まりやすくなっています。時折、分解して中身の清掃が必要になります。放っておくと排水が出来ず洗濯機側の「排水異常」のエラー表示が出てしまいます。
一番困るのはエルボを外してそのまま洗濯機を移動させてしまうことです。こちらの記事をごらんください!➡洗濯機排水口トラップにエルボが付いていますか?
洗濯機エルボが付いていない場合
床にある洗濯機排水トラップのエルボが無い場合は、大抵排水ホースをそのまま「穴」に差し込んでいることがあります。もちろんそれでも使えないことは無いのですが、排水ホースから排水が勢いよく流れ出て来た時の衝撃で排水ホースが抜けてしまう場合があるのです。またサイズが合ってないエルボも同様です。
そうなると床は一面、洗濯排水で水浸しとなってしまうのです。
どうすればいいのか?
洗濯機エルボを取り付けましょう!
洗濯機エルボはホームセンターに行けば売っています。例えば三栄水栓のパーツなら「PH554FSA」という品番で定価¥680(税別)です。バンド付きです。ただこのエルボ部の場合、差し込み口にゴムのパッキンのようなものがあります。そのままエルボを指してもグラついてしまいます。
そこで・・・「排水アダプター」という部品を使います。カクダイで販売されています。品番は「0419-40」となります。定価¥780(税別)になります。取付ナットが付いていますので緩めてエルボを差し込んでナットを締めて固定します。かなりがっちりはまりますので排水テストを繰り返しても水漏れしてきません。
洗濯機エルボが全く合わない場合
エルボがどうしても合わない時はそうすればいいのでしょうか?その場合は「洗濯機排水トラップ」ごと交換しましょう。標準的なもので十分です。大抵は口径が50mmとなっています。取付は既存のトラップをシャーパーなどで切断して古い接着物を少しトーチで炙り、剥がしてから新しい洗濯機排水トラップを塩ビ糊で糊付けします。標準タイプで定価¥4,600くらいになります。
この部分の工事は専門の水道屋さんに依頼してください。排水管の仕組みに明るく無い場合は無理に工事して破損してしまうことがあります。ご注意ください。