ウォシュレットを取り外す
引っ越しシーズンになると多くなるご依頼の一つがウォシュレットを取り外して元々ついていた便座に付け直すという内容です。予めウォシュレットが備わっている場合は別です。
ウォシュレットがまだ使えるような年数であれば引っ越し先でも使いたいと思われるのではないでしょうか?新居にはすでにウォシュレットが備え付けになっているなら不要かもしれませんが備わっていないなら引越し先でも使えると嬉しいですよね?
そこで疑問になるのは「どのトイレでも取り付けられるのか?」というものかもしれません。
答えはYesです。
便座の取付穴の位置は工業規格で160mmと決まっているからです。ですからほとんどどのメーカーのどの機種のものでも取り付けは可能なのです。
ただし!
コンセントが無いトイレは不可能です。(電気の配線工事をすれば問題ありませんが…)※他にも便器とタンクの位置が狭すぎる場合も設置不可。
コンセントもあり取り付けられそうなら取り外して持って行こうかなと思われたならこのブログを見て自分で取り外してみましょう!
便座を取り替える手順は?
まずはご用意いただきたい道具があります。マイナスドライバーとモンキーレンチです。道具のない方はこのブログの水道屋さんの道具の中で紹介しています。良かったらそちらからご購入ください。では解説していきます!
まずウォシュレットを外すための作業ですが止水栓をマイナスドライバーで閉めてください。
ハンドル式でしたら右回しで締めましょう。時折「固着して動かない」ということがあります。その際は無理をせずに水道メーターのバルブやコックを閉めて行ってください。力任せに作業してしまうと配管を折ってしまう危険があります。
次にウォシュレットの給水ホースを外します。
この時外したホースから溜まっていた水が流れ出ますので雑巾などで押さえながら外してください。接続の部分にゴム製のパッキンやノンアスベストパッキン(青色)が入っているのでそれも無くさないように注意して取り出しましょう。新居で取り付けようとしてもパッキンが無いと水漏れしてしまいます。
次に分岐金具を取り外します。
6角ナットで締め着けてありますのでモンキーレンチで左回しで緩めて外してください。この時、壁からの配管がグラグラするような場合には配管を手でしっかりと押さえて行ってください。
力任せにしてしまうと配管を折ってしまう事故が起きやすいのでくれぐれもご注意ください。タンクの給水管を止水栓に直接取り付けてください。
ウォシュレットを取り外せたら、細かな部材を袋などに入れてウォシュレットと一緒に梱包しましょう。新居で取り付ける時、部材が足りないと取り付けできません。それから元々付いていた普通便座を取り付けます。取り付けネジでしっかり固定してください。
取り付けが終わりましたら、止水栓をドライバーで開けて水がタンクに正常に給水されるか確認してください。給水管のナット部から水漏れしていないかチェックして漏れていなければOKです。念のため便座を開け閉めしてグラつきが無いか確認しましょう。問題無いようでしたら・・・
これで完了です。
ウォシュレットの取付はこの作業の逆の手順でOK
移転先では自分のウォシュレットを取り付けたいのであれば、このブログの手順を応用して工程の逆の順番で取り付けてみてください。何も難しくありません。奥様でも取り付けられます。
お引越しとなれば、やることが多くなりそれどころじゃない!と思われるかもしれません。もちろん水道屋さんにお願いすれば取り付けてくれますが、1万円前後の費用は覚悟してください。
「1万円もかけたくない!」という方はぜひ挑戦してみてください。
1万円あったら引っ越した日はデリバリーでも注文できますよね?他に必要なものの資金にも充てることができますよね?面倒くさいと思わずにまずはやってみましょう。自信が無いという方やどうしてもという方は水道屋さんをお願いしてください。
こちらも参考にご覧ください!➡ウォシュレットを交換する時の注意点とは?
古い便座を処分してしまった!と言う方は・・・
ウォシュレット交換した際に何も考えずに普通便座を処分してしまったと言う方はいませんか?あるいは取り付け部品の一部が無くなってしまっている場合も取り付け不可です。(黙って退去しちゃうこともできますが・・・後日請求されても知りません。)
この普通便座はマルチタイプなのでどのサイズでも合うかと思います。既設の便器が標準型か大型か見極めが難しい方はこちらの普通便座をご購入ください。画像クリックで購入ページにジャンプします。取り付けは至って簡単です。
更新日:2020年11月26日