今でも井戸水を利用されている住宅に伺うことがあります。井戸にも「専用井戸」と「併用井戸」の2種類に分類されます。「専用井戸」とは水道設備の敷設が無く、井戸水のみを飲用している井戸のことで、「併用井戸」は水道設備は敷設されているが、井戸水も飲用していることを指します。
つまり水に問題があれば直接、健康被害に遭うということになります。川の水や湧き水も見た目では判断できませんが、よく調べれば様々な雑菌が含まれていることがほとんどです。免疫力や胃腸の強い方は何も違和感がないかもしれません。
しかし、現在の「水道法」には定められた水質基準があります。特に全国でも保健所から指摘されているのが11項目です。
この基準を超えているものは飲用できないものになります。それで飲用として使う場合は専門の検査機関を利用して水質検査を行う必要があります。無視して飲み続けると大変なことになります。
それだけではありません。
農地で蒔かれる、除草剤・殺虫剤・化学肥料といった物質が地層にしみ込んで、この地下水にまで浸透してきているのです。殺虫剤に含まれる有害物質は、発がん性や人の生殖不能をもたらすことが判明され、使用が中止されています。しかし時すでに遅しで、すでに井戸水に影響を与えていると言われています。
井戸水の水質検査の結果、「大腸菌」が検出された場合は、ほぼ「糞便」による汚染が考えられ「クリプトスポリジウム」という寄生虫による健康被害が生じて、下痢や腹痛などに襲われてしまいます。この「クリプトスポリジウム」は塩素による消毒ではほとんど効果が無く、目の粗いフィルターや活性炭のみの浄水器を使用しても確実に除去することができません。
但し、「熱」には弱くこの大腸菌が検出された水でも「1分間以上煮沸させる」ことで死滅させることができるようです。可能性が少しでもあれば飲用せず。必ず煮沸させてから飲み水とすることを心がけてください。
今では川の水を浄化させて飲むことが出来るキットなどもネット販売されています。簡易的な浄水器もあるようです。ストロータイプもあります。いずれにしても安全な水を飲むことが大切です。日ごろから水の大切さを考えて生活いたしましょう。
今回は井戸水について取り上げました。最後までご閲覧まことにありがとうございました!
更新日:2019年11月4日