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2ハンドルシャワーからサーモ付きシャワーに取り替える

壁付2ハンドルシャワー水栓

 

 

2ハンドルの壁付シャワー水栓が取り付けられている浴室は多くあります。お湯とお水のハンドルを回してカランやシャワーを使います。この2ハンドルシャワー水栓の利点は比較的修理しやすいところにあります。水が止まらなくなった場合はケレップやパッキンを交換すれば直ります。水を使いた時にもすぐに水を出せます。

しかし、不便な面もあります。

給湯温度がすでに設定温度以上にはならないガス給湯器なら問題ありませんが、貯湯式の電気温水器の場合は、お湯だけ出すと常に貯湯されたお湯が出てきます。その温度は80~90度になります。ほぼ熱湯です。それでハンドルを回しながら水を入れて温度を調整しなければなりません。 こちらのブログでも取り上げています。➡一時止水の意味

その上、水栓の中心辺りにあるカランとシャワーとを切り替えたりするための「切替バルブ」が徐々に固くなったり甘くなったりすることが起きます。中には水漏れするケースもあります。このような症状は経年劣化の場合が多く本体交換が必要となります。その際には、同じ2ハンドルよりもサーモ付シャワー水栓に交換するのはいかがでしょうか?

 

壁付混合水栓の交換の仕方

まずはメーターバルブで元栓を閉めて水を止めます。次にシャワー本体を外します。

クランクを回して外します。この時の注意点があります。壁からの取り出しユニットが外れないようにしてください。固着しているとこの配管用の金具まで取れてしまうことが起きます。注意しましょう。



 

新しい水栓のクランクを取り付けます。ヘルメシールをクランクのねじ込み部に軽く塗り、シールテープを12回巻き付けます。この時、シールテープが切れるか切れないかくらいの力で巻き付けてください。巻きつけが甘いと水漏れする原因になります。

またクランクのねじ込むピッチの幅が2つとも同じで無ければなりません。つまり壁からクランクの先の袋ナットまでの距離が両方ともきちんと揃えなければなりません。特に古い戸建てに多いのがお湯と水の取り出し金具の位置が違っていることがあります。どちらかが前に出過ぎていたりします。その場合「持ち出し」と言われる「多角ザルボ」を使って配管の長さを合わせる必要が生じます。100mm~350mmくらいまでの多角ザルボを用意していれば調整はスムーズにいきます。

 

 

サーモ付きシャワー水栓をクランクに取り付ければシャワーホースを付けて完成です。

サーモ付きシャワー水栓の特徴

2ハンドル水栓とサーモ付きの大きな違いは、温度の設定を水栓側で出来るというものです。特に前に取り上げた電気温水器などの給湯システムの場合は、40℃で設定しておけば熱湯が出て来る心配はありません。常に安定したお湯の使い方ができます。

ただしガス給湯器の場合は設定リモコンで温度が設定されています。いわゆる給湯優先温度が38℃だとするとサーモシャワー水栓側でそれ以上の温度にしようとしても温度をあげることが出来ません。この場合、リモコンでの設定温度がMAXの温度になります。もし熱いお湯でシャワーを浴びたいということになれば、リモコンの設定温度を予め上げておくことが必要です。

とても便器なのはレバー1つで切り替えと同時にカランやシャワーを使うことができます。洗髪中でもレバーの位置が分かれば見なくても出し止めができ非常に簡単です。2ハンドルシャワー水栓をお使いの方は、この機会にサーモシャワー水栓に交換してみるのはいかがでしょうか?調整するために無駄な水を流すこともなくなり省エネにもなります。ご検討のほどを。

 

ウォーターマン

水回りの修繕補修を中心に事業を行っております。個人事業主です。広島県出身。51歳。妻と2人の息子。東京多摩エリアを中心に展開しております。

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