Categories: トイレ編

トイレを交換しないといけない3つの理由

トイレは交換するものなのか?

トイレは一生使っていくものだと思っている方はほとんどかもしれません。

しかし!交換しなければならない理由も起こります。どんな場合は交換しないといけないないのか?このブログで取り上げたいと思います。

大きく分けて3つ挙げたいと思います。もし該当するようでしたぜひ便器交換をお考え下さい。

その1、陶器の破損

 

 

トイレ(便器)はほとんどが陶器です。

ですから、何らかの理由でタンクや便器ひび割れや欠けてしまったりすると復旧させることは不可能です

10年未満の比較的新しい便器の場合は破損していない便器またはタンクはそのまま使って破損した便器やタンクを注文して交換設置できるかと思いますが、10年以上経っている便器は既に廃番となっていますので取り寄せは無理です。

便器とタンクは同じセット品番の同じものでなければ取り付けられません。どれも同じに見えますが、実は全然違います。同じメーカーでも似たような便器やタンクがありますが、型番が違えば合いません。互換性が全くないのです。

こちらの参考に➡酔っぱらってタンクが割れた?忘年会シーズンにご注意を!

次の理由はなかなか気付きにくい症状でもあります。

その2、タンク内の防露材の劣化

 

 

密結型タンクには結露を防ぐための防露材」というものが内側に発泡スチロールやウレタン素材のものなどが貼り付けられています。今出回っている普通のタンクには陶器のタンクのように直接水を入れるのではなく中に水受け容器が取り付けられています。その結果結露はほとんどできません。

この「防露材」が経年により湾曲したり剥がれ落ちてしまうケースが起きてしまいます。しかし必ずそうなる訳ではありません。同じタイプのタンクでもならないこともあります。

この現象が起きるとタンク内の部品の動きにも影響を与えます。そのため水が止まらない・水が出ない、というトラブルが起きてしまうのです。

タンク部品の故障についてはこちらをご覧ください。➡タンクの水が止まらないのはなぜか?

この防露材を剥がして使うことができないの?

はっきり言えば検証していないので分かりません。ただ、剥がしたことで水漏れしたり問題が起きる可能性は考えられます。試すのはお勧めしません。何が起きても知りません。この場合も古い便器に多いので交換が必要になります。

次に挙げられるのは・・・

その3、尿石詰まり

 

 

トイレを長年使用していると落ちない汚れのようなものが便器に付着してしまいます。     それは・「尿石」です。以前のブログでも取り上げていますが(こちらも参照➡便器に寿命はありますか?交換時期とは?

尿石とは何か?

尿石とは、尿の中に溶けているカルシウムイオンが濃縮されたり、炭酸などと反応してカルシウム化合物となり便器や配管などに付着したり沈殿したりするものです。茶褐色でこびりついているものがそうです。これはどんな強力な洗剤を使っても落ちない汚れとなります

 

 

目視できる部分での汚れはまだいいのですが、便器の内部にもこびり付いているものもあります。それがひどくなるとほぼ排水ができなくなり詰まり気味になっていきます。この尿石はブラシでこすったりしても取れません。簡単に言えばセメントのようなものです。

削って剥がさなければ除去できないのです。見える部分を何とか研磨出来ても、さすがに便器の中まできれいに落とすことは無理です。放って置けば必ず詰まってしまいます。こうなってしまうとトイレ交換が必須となってしまいます。

 

トイレ交換までしなくてもいい故障とは?

便器を丸ごと交換しなくても大丈夫なトラブルには何があるでしょうか?

1、トイレの水が止まらない                               2、トイレの水が出ない                                 3、ウォシュレットが動かない、水漏れしてくる(タンクと一体型を除く)          4、レバーが固まる                                   5、タンクに水が溜まるのが遅い

他にもありますが、主に上記の症状の場合は、部品交換などで直るケースがほとんどです。但し3番目のウォシュレットの場合は7年(耐用年数)以上ご使用であれば本体の交換が必要になることが多いです。

また1,2もトイレ交換の理由の2番目に絡む場合は除外です。ウォシュレットを部品で直したい方は直接メーカーのお尋ねください。何か不具合が生じると今回取り上げた主に3つの理由に関係しないのであれば「便器交換しなければならない」と考える必要は無いのです。

もちろん修理するくらいなら便器交換した方がいいと判断される方もいらっしゃいます。それはそれでよろしいかと思います。ほとんどの方はどちらにするかを経済的な理由で判断されます。予算が無くて厳しい方は、修理工事でよろしいかと思います。

 

トイレ交換の予算はどれくらいなのか?

便器を交換すると結構な費用になってしまうとお考えかもしれません。

 

 

これは各水道業者によってまちまちですが、通常の便器で温水洗浄便座を付けて工事費込で約20万前後がほとんどです。販売促進のキャンペーンなどを行っている業者で10万以下のものも聞いたりチラシを見たりしたことがあります。

水道業者やリフォーム業者が破格で便器交換を売り出していますが、あまり安いのもあとあと不安が残ります。格安で設置する分、アフターサービスは対応不可なケースもあるようです。最近の便器にはタンクレスやアラウーノ(商品名)などのこだわりの便器を希望されれば値段はさらに高くなります。

かなりの高い買い物にもなりますので、見積もりを幾つか取って慎重に吟味してご検討ください。

更新日:2020年6月19日

ウォーターマン

水回りの修繕補修を中心に事業を行っております。個人事業主です。広島県出身。51歳。妻と2人の息子。東京多摩エリアを中心に展開しております。

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