2ハンドル混合水栓をシングルレバーに交換したい(デッキ式)

2ハンドル混合水栓の老朽化

シングルレバー混合水栓が主流の今でも中には依然としてハンドル式の蛇口が使われています。

シングルレバー水栓になぜ交換しないのでしょうか?

まだこれといった故障が起きていない・レバー式に交換すると工事が大変で高額になる・・・

 

 

いろいろな理由がありますがハンドル式の蛇口はいずれ限界がきます

中にはキッチン全体をリフォームする計画を立てる方もいらっしゃいますが、そこまでしなくていいからできるだけ簡単に低予算で蛇口だけ交換したいとご希望の方はこのブログを参考にしてお考えください!

 

水栓金具も大きく分けて壁付台付(デッキ式とも呼ばれます)になります。今回は台付2ハンドル水栓について取り上げます。この台付も大きさが分かれます。ワンルームマンションやアパートですとミニキッチン用の台付2ハンドル混合水栓が取り付けられている場合が多いようです。

このミニキッチン用2ハンドル水栓はお湯とお水の配管の位置(芯々と呼ぶ)が100mmのタイプがほとんどです。この水栓の場合は下の配管工事もフレキ管で繋がっているケースが多いので交換工事は比較的簡単です。しかし、芯々の幅が200mmタイプの少し大きめの台付水栓の場合は配管の取付の仕方がまちまちです。

簡単に交換できない台付混合水栓とは?

 

 

こういった水栓の場合は本体の交換や配管を外すためには流し台を外して水栓の下の壁を開口するしかありません。流し台が大きければ移動する作業も大変ですし、ガス台と固定されていれば尚、困難になります。

流し台を置いたままシンク下の板を切って開口する方法もありますが、中にはスチール製の流し台もあったりして開口するのも厳しいものもあります。

更に水栓下の配管がどのように接続されているかも問題です。

20年以上経っている住宅やマンションでは鉄管を使用している場合があります。つまり水栓本体に配管が直結されているケースです。

この場合は水栓本体を交換するには配管を外さなければならずその後配管を繋げるものに補修しなければなりません。つまり既存の鉄管はそのまま使えません。こういった配管補修工事が加わることになるのです。この工事費用だけでもかなりの金額になってしまうかもしれませんね。

しかし!取っておきの蛇口があります!それが・・・

TOTO製リモデル式シングルレバー混合水栓

ここでおススメなのは、TOTO製のリノベーション用シングルレバー混合水栓です。

品番は「TKGG33E1」です。定価¥34,500(税別)になります。

ではこの水栓金具の交換方法を解説します。

まず水道の元栓を閉めましょう。

 

それから水栓の吐水口パイプハンドルスピンドルケレップを取り外します。

この際に周囲の汚れなどを不要歯ブラシなどできれいに磨いてください。長年の水垢やカビなどが付着しているのでこの機会にきれいにしておきましょう。

 

 

次に水栓本体に付属の「給水アダプター」を取り付けます。

(THY727-1)定価¥2,200(税別)これには逆ネジ用(THY727)定価¥2.200(税別)もあります。つまりお湯側のネジが逆に回転させる水栓の場合に必要になります。付属の工具で締め着けます。

 

それからTKGG33E1の本体を取り付けます。

ノンアスベストパッキンが付属でありますのでそれをきっちりとはめて取り付けましょう。 左右バランスよくモンキーレンチなどで締めてください。装着し終えたら元栓を開け、レバーを動かして水の出や接続ナットから水漏れしないか確認しましょう。

 

水漏れがしないことを確認出来ましたら、付属品のカバーをはめます。

このパーツはプラスチック製なのでツメ等を破損させないように注意して行ってください。 きちんと隙間なくはめ込んだら完成です。

全く複雑な工事は不要になります。

古い住宅やマンションで台付2ハンドル混合水栓をお使いの方は、この機会にぜひ交換をご検討ください。費用には本体代のほかに主張費や工事費がかかりますので予めご了承ください。レバー式にすれば今までよりもより快適にお使いになれます。

2019年秋に既にモデルチェンジしています。 

 

 

今では「TKS05319J」台付シングル混合水栓 定価¥42,400(税別)となっています。レバーの形状がお洒落になっている感じです。ecoハンドルは変わりません。尚、上記の工事の手順や方法も変わりません。このモデルがTKGG33E1の後継品になっています。

 

リモデル式水栓の取替前の注意点

大きな作業を省けるリモデル式のこの水栓は取り替えはとても簡単ですが、1つだけ難点があります。それは・・・水栓本体の丈が伸びることです。つまり水栓の上の棚などがある場合はその空間が280mm無くてはなりません。

例え水栓本体が無事に取り付けられたとしてもレバーが上がる空間が無ければ使えません。もし棚などが移動できない場合は交換は不可能です。無理に取り付けても使用にはかなり不便になってしまいます。

まずは寸法を測って高さが280mmあるか確認しましょう。

 

 

また高さが上がることで、吐水口の位置が高くなります。その分水の落ちる力も強くなるなりますので水の飛び跳ねも強くなります。吐水口部にカセット式の浄水器を設置されるなら丁度いい高さにはなります。こうした点を交換前に考慮して交換してください。

逆ネジ仕様の2ハンドル水栓の場合

上記のTOTO製の2ハンドル混合水栓の場合はスピンドルのネジが逆になっています。通常の同梱されている給水アダプターではネジが合わないため専用のパーツ「THY727」(逆ネジ用)定価¥2,650(税別)を購入しなければなりません。

 

これ以外にもノンライジングの水栓があります。つまり本体外側にネジの無い水栓の場合は別の給水アダプターを使うことで装着が可能になります。タイプ的にはTKG33U1型やTKG33UY1型などです。その場合の給水アダプターは「THY727-1」定価¥2,650(税別)になります。

 

この水栓への交換工事はめちゃくちゃ簡単です。下手に配管工事をすると老朽化のためかなりの大工事が予想されます。そうなっても大丈夫と思われる方はそれで結構ですが、望まない方はこのリモデル水栓への交換を是非ともオススメします。

上記の手順で行えば水道業者で簡単に交換ができます。低予算で行いたいならこの方法をどうぞ!

取り付け可能な水栓についは施工説明書に次ように記載されています。

現在ご使用の水栓が該当するかどうかご確認ください!

 

更新日:2023年1月11日