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キッチンのシンク下からの水漏れの原因

キッチンのシンク下の水漏れ

キッチンの水漏れでも多いのがシンク下からの水漏れです。その原因の一つは排水栓です。

排水栓の水漏れについては以前のブログでも紹介しました。こちらもご覧ください!➡排水栓トラップ水漏れ 排水栓トラップの劣化が考えられますが、それだけではありません。流し台にも劣化は生じます。その劣化とは何でしょうか?

シンク側に穴が開くことです。

排水栓トラップとシンクのつなぎ目をよく見ると茶色く錆付いています。ステンレスの流し台は本来腐食しないものですが、金属である以上絶対ではありません。確かに錆びにくい性質の金属です。しかし、ある条件が重なると腐食が始まってしまいます。

鉄などの金属が付着したままにしておくと鉄側の錆が伝染することがあります。        いわゆる「もらい錆」です。

シンクでの錆の要因のほとんどが常に水分を保水してしまうことです。ステンレス鋼には「不動態被膜」というものが形成されるようになっています。つまりシールドのようなものが出来る訳ですが、常に水分に触れていると、その形成が難しくなります。表面のステンレスはまめに布巾などで水気を取れますが、排水栓トラップに接続部までは不可能です。そこにしみ込んだ水が腐食を進行させます。

また塩分が付いたままでも錆が生じます。

調理をしていれば当然、塩分が流れるのは仕方のないことです。表面は上記のとおりすぐに洗い流せますが、接続部に侵入した塩分は残ったままです。そこで腐食を進行させてしまうのです。

その結果、排水栓とシンクの取付部分に穴が開いてしまうことがあります。その穴は極端に小さいのでただ目視しただけでは見つけられません。そこで穴を見つける方法があります。それはライトを下から照らす方法です。出来るだけ明るい照明を下から照らすと穴から光が漏れます。それで特定できます。

シンクの接続部の穴をどうやって補修するのか?

基本的には穴が開いてしまった場合、シンク自体の交換が一番なのですが、かなり大がかりなってしまいます。それである程度長持ちさせる手段として排水栓を交換して取り付ける際にシリコンを打つことです。

まず排水栓を外し、シンク側の鍔をよく拭き水気を取ります。十分乾かしてからシリコンを打ちます。その後、新しい排水栓トラップを取り付けます。シリコンがはみ出るように締め着けて取り付けます。

シリコンがはみ出るようにはめ込んで下の取付輪っかをきつく締め付けます。このようにシリコンが押し出されてきます。あとははみ出したシリコンをきれいに取り除きます。ある程度取り除いたらきれいに馴染ませるためには「台所洗剤」を振りかけ指できれいに仕上げてください。指にはくっ付かずに整えることができます。石鹸水でも大丈夫です。

シリコンが完全に乾くまでには2~3時間放置してしていただく必要があります。

時間を開けたら水を軽く流して、テストしてみてください。水漏れがしなくなればもう大丈夫です。シリコンが固く固まっていますが、鋭利なもので傷つけていまうことが無いように注意してご使用になれば水漏れは起きないと思います。

時々、シンクの中の何処かから水が漏れてくるという事象がありました。上記に挙げた方法でシンクの下からライトを照らして調査してところシンクの真ん中あたりに小さな穴が開いていました。こうした場合は、シンクの下からシリコンを打ってください。その後乾くまで水は流さず放置します。固くなってから水を流してみましょう。

シンクからの水漏れの対処方法をどうぞ参考にしてみてください。

ウォーターマン

水回りの修繕補修を中心に事業を行っております。個人事業主です。広島県出身。51歳。妻と2人の息子。東京多摩エリアを中心に展開しております。

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