生活排水が絶えず流れ出ている排水管には汚れが溜まりやすくなっています。
マンション等では定期的に雑配管清掃として集中的に高圧洗浄作業が入ることになっていることがほとんどですが、戸建ての場合は必要が無ければやっていない場合が多いようです。
はっきり言って汚れます。例えで考えましょう。皆さんも健康診断を定期的に受けておられるかもしれません。その検査項目に「コレステロール値」が含まれています。これは主に血圧や血流に影響を及ぼすものです。つまり血管にこびり付き血流を妨げます。普段通りに生活していても起こり得るものです。この現象が排水管にも起きると思ってください。
普段食事で何を食べられますか？野菜・肉・魚・いろいろありますが、どれも油分が含まれています。調理をすれば食用油を使います。ラーメンやパスタでも油が付き物ですね。そうした油分が主にキッチンから流れます。排水管や排水桝はそうした排水を流しますが、油分が付着することは容易に想像できます。その際に排水管をきれいに掃除できるのが「高圧洗浄」なのです。
細いワイヤーの先には小さな穴が開いてして、その穴から高圧で水が噴射していきます。その水圧で配管内にこびり付いた汚れを落としていくのです。かなりの水圧ですのでほぼ排水管がきれいになります。電動式とエンジン式の高圧洗浄機がありますが、エンジン式の方が圧力が高めになります。ただしエンジン音が発生するため、夜間は避けることや日中でも住宅密集地ではご近所の方に作業前にあいさつを入れておくのがよろしいかと思います。こちらも参照➡電動式高圧洗浄機
戸建ての場合、排水管が建物の周りを通して道路の下水管につなげています。排水桝が大抵水回りごとに設けられていて合流させています。台所・洗面台・洗濯機・お風呂・トイレなどです。 特に台所が排水管の一番あとになっている場合、台所からの排水による油脂詰まりが起きることで出口の桝が詰まり、その結果、家全体の排水詰まりが起きるケースがあります。
この桝詰まりは時間をかけて起きますので、桝や配管の大きさや長さによってはしばらく普通に使える状態を維持できますが、ある日突然限界点に達し、全く排水出来ない状況になります。このタイミングはなかなか予測は出来ませんが、時折、桝を開けて点検されることをお勧め致します。 もし、桝に排水が溜まっている場合は既に詰まっていますので、至急清掃業者を手配されると良いかと思います。
桝はコーナーなどにも設けられています。このようなコンクリート桝だけではなく、塩ビ桝もあります。特にコンクリート桝は詰まる危険があります。それは気密性が保てないという難点があるからです。コンクリートの桝は1段で据えられているものもあれば深さによって2段・3段と積まれたものもあります。当然隙間をセメントで固めてはいるものの、地面の動きに大きく影響します。
つまり、地盤沈下や地震の影響をもろに受けてしまうので、桝自体が破損したり、ずれたりしていまい隙間ができやすくなります。そこから排水が流れ出ることによって周辺の植木などの木の根が侵入してきます。その根が桝の中で増殖し、桝の通路を塞いでしまう現象が起きることがあるのです。そうした事が無いなら純粋に油脂詰まりが原因ですので、まずは高圧洗浄をかけて清掃するのが一番です。
高圧洗浄ワイヤーを入れて、見えない配管部分の汚れもきれいに洗い流すことができます。
新築で建てた住宅の場合でも10年目には一度高圧洗浄をかけておくのもよろしいかと思います。 汚れが影響を与え始めるのが10年前後と思われます。このことのメリットは、緊急事態ではないため余裕を持って業者を手配できるからです。つまり”今すぐ何とかしてほしい”となれば足元を見られますし、緊急出動業者の料金は割り増しにもなっています。その点、詰まっている訳ではない時こそ緊急性が無いので時間をかけて業者を賢く選ぶことが出来ます。対応の悪そうな業者を避け、見積もりを幾つか取って一番印象の良い業者に依頼することができます。
見積もりを何社か取って一番サービスしてくれる業者を選ぶことで、費用の面で安く済ませることができます。はっきり言えばこの作業における金額は業者によってバラバラで￥10.000前後くらいで出来るところもあれば数万円も取られるところもあります。相場が無いところでもありますのでしっかり納得のいく料金とサービスを選択する方が賢明ですね。
排水管はいずれにしても汚れが付きやすいところですので、日頃からメンテナンスしておくことも大切です。詰まりが生じる前から残飯などをきちんと処理することや定期的にパイプ洗浄剤を使ったり、お掃除を豆に行うなら詰まりを軽減させることになります。完全に詰まってからでは遅いのです。詰まってしまったら高圧洗浄を行いましょう‼