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シンク下の水漏れの原因とは?修理の方法は?

シンクの下で水漏れがする

ある日、シンクの下を覗くと置いてあるお鍋やフライパンに水たまりが・・・あれ?

水漏れしてるのかな?

こんな事がありませんか?

一体どこから水漏れしているのか?分からない方も多いかと思います。状況からしても蛇口や配管からの水漏れは考えにくいです。このような場合ほぼその原因になるものは・・・

排水栓トラップです!

 

 

台所の排水はシンクの中心にある「排水栓トラップ」を使っています。

トラップと排水管からの下水臭や硫化水素などのガスや害虫やネズミなどの侵入を防ぐために設けられた器具のことです。排水トラップの中に水が溜まっていますが、それが正常な状態となります。

排水口の構造は、排水口にゴムの「流し菊割れフタ」が付いていて、その下には「排水栓カゴ」と呼ばれるゴミを取る小さなカゴが必ず入っています。

 

 

その下に「防臭ワン」というカップを逆さましたようなキャップが取り付けられています。その防臭ワンを少し回転させて外すと排水管が見えてきます。この排水栓トラップの材質は大抵「ポリプロピレン樹脂」で熱にも大変強いものです。

ではどこから漏れてくるのでしょうか?それは・・・

裏のシンクと排水栓トラップの付け根です

ボツボツが付いている丸い輪っかのような取り付け部が見えると思いますが、ネジで固定させています。排水栓トラップは表側に見えるステンレスの輪っかの部分と下の樹脂とは繋がっています。

 

 

このシンクと排水栓トラップ部品の隙間には同じ口径の「平パッキン」があります。180mmか185mmのものですが、このパッキンが消耗してシンク下に水漏れが始まります。三栄水栓の物ですと「流し排水栓取付パッキン」という商品名になります。このパッキンを交換すれば水漏れが止まるかと思います。ご必要な方は画像をそれぞれクリックください!


こちらはMサイズ(185mm)

MサイズとSサイズがあり、Mが品番PP40-63-M定価¥380税別)、SPP40-63-S(定価¥380税別)になります。下の取付輪っかが固くなっていますので、左回しで外れますからドライバーを突起部分に当てて後ろを叩いてみるとすぐに回ります。専用のスパナもあります。三栄水栓R371(定価¥2000税別)です。必要な方はDIY店等でお求めください。


こちらはSサイズ(180mm)

パッキンを交換しても水漏れする場合

排水栓のパッキンを交換しても水漏れが止まらない場合があります。どうしてなのでしょうか?

原因は排水栓トラップのステンレス淵の変形です。

 

 

ステンレスの淵は通常はシンクと同様に平らになっています。ところが常にシンクは熱湯や冷水などが流されています。よくパスタを茹でてそのお湯をシンクに流すとシンクが「バコン!」という音を立ててしまうことがありませんか?

これはステンレスが「熱膨張」をしているからです。

しかし、すぐに冷えますので元に戻ろうとする作用が働き音が鳴るのです。

当然、こうした作用を幾度となく繰り返されることで排水栓トラップの排水口にある樹脂とステンレスの部分に変形が生じてきます。そのわずかな変形が隙間を生み、排水が漏れ始めてしまうようです。ですからこの場合は排水栓トラップそのものをそっくり交換しなければ解消されません。

ただし!

20年~30年前の流し台またはシンクをお使いの場合、恐らくシステムキッチンでは無いかと思われますが、現在の規格サイズに合わない可能性があります。現在ではどのメーカーでも以下の口径しか常備されていません。

 

注意点が1つ;シンク側の淵のステンレスが錆でボロボロになっている、または欠けてしまっている場合は排水栓を交換しても水漏れが止まりません。

応急処置的な方法はコーキングすることです。排水栓を交換すると同時にシンクのステンレスの淵にシリコンを打ってください。その後、排水栓をはめ込みます。きれいにシリコンを拭き取れば2~3時間で乾燥し、固くなります。水漏れチェックして問題無ければしばらくはOKです。

排水栓口径(ステンレスフレームの外径);114mm・180mm・186mm

もし口径が170mmの場合は対応品がありませんので交換修理が出来ない事になります。ではどうすればいいのか?もしなじみの水道屋さんに相談して在庫があればラッキーだと思います。

大抵の場合は流し台ごと交換しなければなりません。システムキッチンとは違いますので、ガス台を付けてもそんなに高額にはなりません。ただし、この際にシステムキッチンにリフォームされるなら、それなりの金額になってしまいます。

 

排水栓トラップの交換

ご自分でこの排水栓トラップを交換したいという方もおられるかもしれません。基本的には簡単に交換出来ますが、排水管の状態によっては少しだけ調整が必要な場合があります。排水栓トラップの下の排水管が「排水ホース」の場合は排水ユニオンナットを回して外せますので、脱着も簡単です。

 

 

しかし、塩ビ管が直接つながっている場合は、排水栓トラップの縦の長さがぴったりでないとしっかり取り付けられません。この場合は水道業者にご依頼された方が確実かと思います。またシンク側に錆や穴があれば排水栓を交換しても解消しない場合がありますので、水道業者に見てもらうことが必要となります。

排水ホースの場合でも下のナットの口径が50mmではなく40mmという場合もあります。その場合は40mmのユニオンナットと排水ホースのセットを購入しておけばそれに交換するだけで済みますよ。

 

排水漏れは放置すると流し台全体に悪影響を及ぼします。

特に板材は水によって浸食し腐ってしまいます。一度水がしみ込むと回復できません。ひどい場合では台所の床にまで影響していまうかもしれません。それで水漏れに気付いた時点で早急に対策を講じるようになさってください。

更新日:2020年9月11日

ウォーターマン

水回りの修繕補修を中心に事業を行っております。個人事業主です。広島県出身。51歳。妻と2人の息子。東京多摩エリアを中心に展開しております。

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