交換を検討するにあたって自分でやってみようと思われる方もいらっしゃいます。どんな点に注意して作業に当たればいいのでしょうか?
今ではほとんどが「ワンホール型」です。言葉の通り1つの穴に取り付ける水栓金具の事です。水栓金具は上の見える部分だけではなく下の配管も水栓の一部ですので、シンク下の配管から外して交換しなければなりません。
どんな点に注意すればいいのでしょうか?
まずは水を止めてください。
シンク下に水栓の配管が見えますが、大抵床から給湯・給水配管があって止水栓が取り付けられています。大抵左側がお湯で右側が水となっています。そこに止水栓が取り付けられています。
まず、このバルブをしっかり閉めましょう。中にはハンドル式ではなくマイナスドライバーを使って開閉させるD式(ドライバー式)になっているものもあります。その場合はドライバーを使ってしましょう。
中には止水栓が無い場合もあります。そうでしたら水道メーターの元栓バルブを閉めましょう。
上の写真で言えば、止水栓のすぐ上に付いている金色の金具を取り外します。 ここで注意が必要です。配管側が固定されていなかったり、動いたりすると片方だけ外そうとすると配管側に負荷がかかり、配管が折れたり破損したりする場合があります。
特に壁から出ている配管の場合は注意が必要です。壁の中で折れてしまうと補修も大変になります。必ず配管側も工具で固定させて外しましょう。
シンク裏の下から覗いて見ると水栓を固定させている金具が見えます。大きな6角ナットだったり、小さな細長い6角ナットが付いていたりします。いずれも固くなっていることが多いので、KURE556などをスプレーして外すようにしてください。
この金具を外す際には「ナット締付工具」が必要な場合もあります。水栓金具と流しシンクの隙間が狭い場合です。上の水栓を工具で左右に動かすとナットが緩むことがありますので試してもいいかと思います。
無理に外そうとするとシンク側に損害が生じる可能性があります。
グラインダーなどの電動工具で切断することも出来ますが、相当の腕がないと100%シンクが傷つきます。一度傷や穴が開いてしまったら取り返しが付きません。
作業代はかかりますが仕方がありません。潔く業者にきちんと取り付けてもらいましょう。
実際に交換作業をして分かることもあります。それは・・・
取り付け穴が32mm前後が普通ですが、これより穴が大きい場合があります。そうなると通常の取り付け方では付きません。その場合は「取り付け穴変換アダプター」という金具を使う事で取り付けられます。三栄水栓ではPR5360かPR5360‐L(いずれも定価¥2600税別)などが使えます。
上記のアダプターは「Z36-48-55」(定価¥3,150税別)で穴径38㎜~42㎜を36㎜に変換するタイプになります。数字の配列から穴径に合うものを取り寄せてください。(変換したい穴のサイズー実際に開いている穴の大きさ~幅)
他にも、Z36-38-42(定価¥2,420税別)・36-42-45(定価¥2,420税別)・36-45-48(定価¥2,840税別)・36-60-64(定価¥3,680税別)・Z33-36-38(定価¥2,420税別)・Z24-36-38(定価¥2,420税別)・Z22-25-29(定価¥2,200税別)などがあります。
また固定金具を付けようとしても、シンクの裏の板やコルク材が水の浸透によってボロボロになってしまっている場合があります。そのまま取り付けても安定性が保てません。
その場合は「ワンホール混合栓取り付け補強板」というものが販売されています。DIY店などでお探しください。それを取り付けましょう。
木工がお好きなら1Cmくらいのベニヤ板を5~6Cm四方に切って、その中心に電動ドリルに38mm用の「ホルソー」を付けて穴を開けて、自分でこしらえることも出来ます。
交換作業を行う際には、ぜひ参考にして作業なさってみてください。手を傷つけないようにグローブや手袋を付けて安全に行っていください。
更新日:2020年10月12日