タンクの水が止まらないのはなぜか?

タンクから水が止まらなくなる

トイレのタンクからの水が止まらなくなるトラブルがよくあります。特にINAX製のタンクで起きる症状です。こちらのブログもご覧ください。INAX製タンク 何が原因なのかは紹介しています。やはり壊れるところは同じです。「オーバーフロー管」もしくは「サイフォン管」と呼ばれるところです。

やはりこの丸いポールのような部品が根元で折れてしまうことが原因です。

丸い黒いゴムの弁がチェーンで引っ張られて持ち上がり、直上にある輪っかに当たります。レバーの引き方にも影響がありますが、毎回この衝撃をこの管が受けているため土台との接着部が損傷して行きます。普段、水に浸かっていることもあり、樹脂の強度の限界点を超えると破損は避けられませんね。

              この部品を取り出してみましょう!

             この部品を交換しなければなりません。

 

INAXは純正部品でないと交換できない

これは、INAXの純正部品でないと合いません。なぜならINAXは独自のサイズと便器接続方式を取り入れているからです。まずサイフォン管の取り付け口の口径が58になります。TOTOですと3851になりますので、その口径のものでは合いません。しかも便器との接続部は密結パッキンのようなゴムパッキンを一切使わず、はめ込み式の「ディストリュビューター」という方式を使っています。詳しくは「いいナビ」の「トイレメンテナンスブック」を参照してください。(ネット検索で)いわゆるはめ込み式ですのできちんと嵌らないと装着できないのです。

交換出来ましたら、元に戻して完了です。

 

品番が多少合わなくてWL(ウォーターライン)の位置が少し違うかもしれませんが、オーバーフローしなければ問題ありません。きちんと動作確認をして水漏れしないかチェックします。ちなみにこの標準タイプはINAX純正部品のTF-1810C(定価¥2,900税別)となります。タンクによっては大・小の切り替えができるレバーになっているかもしれません。この場合の品番はTF-2820C(定価¥4,000税別)となります。

交換時の注意点は?

ボルトや締め付け部分は、ある程度で大丈夫です。力いっぱいに締め着けると部品たタンク陶器が割れたりします。ほどほどの力加減にしましょう。タンクの脱着の際は、慎重にして落としたり、ぶつけたりしないよう注意しましょう。サイフォン管の向きが違うと、タンク内のボールタップやタンクレバーに当たり、うまく動作しなくなる可能性があります。取り外す前に、元の位置を覚えておきましょう。水が垂れてきますので、水浸しにならないようブルーシートなどで養生を忘れないようにしましょう。

経年数は他の部品も同じです。

この機会にタンク内の他の部品も一緒に交換しておけば安心ですね。タンクレバーならマルチレバーハンドル(INAX製;TF-10A¥2,500税別)やマルチボールタップ(三栄水栓;V530-5X-13¥4,500税別)に交換できますね。仕組みが分かれば自分で直せる気になりませんか?

技術相談いつでもお受けします!

 

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