節水トイレは使い方にご注意を!

節水型トイレが普及する理由





トイレの流す水を節水することに目を付けたことは大変素晴らしいことです。これまでのトイレの流す水の量は確かに多すぎるように感じます。陶器のタンクで直接、中に水が溜められるタイプで大小の切替レバーが無いタイプですとレバー1回の使用で約13リットルの水を流しています。

家庭で使われる水の約21%がトイレです。

 

 

例えば、4人家族の場合、1ヶ月の使用水量は24.3㎥になります。単純計算でそのうちトイレで使用される水量は4.8㎥になります。つまり4800リットルとなります。1リットルあたり単価0.24円(現在の消費税8%を含め)だとした場合、1ヶ月(30日)で¥1,152になります。(水道検針は2ヶ月に1度なので請求は2ヶ月分)年間だと¥13.824になります。(数字は東京都水道局HPを参考)

最近の節水トイレは一番節水するタイプで3.8リットルです。約4分の1になりますね。そうなると年間で約1万円ほど節約できる計算になります。非常に経済的ですね。この機会に節水トイレにリトイレしたとすれば年間に約1万円ずつ返金されるようなものですので、考えてみる価値はあるかと思います。





どうやって節水できるのか?

各メーカーの節水競争は、様々な仕組みで水を減らして排水させることを可能にしてきた(?)と言えます。簡単に説明すると、まず便器の表面にトイレットペーパーや汚物などが付着しないようなツルツル加工を施しています。「セフィオンテクト」とか「ハイパーキラミックプロガード」など陶器に特殊な表面加工を施しています。

 

 

それに加え、排水の仕方もこれまでの洗い落とし式のように一気に便器内に流すという方式ではなく、便器の鉢内に渦を巻くような流れ方(トルネード方式)を採用しています。渦は水を引き込む力が加わりますで、汚水を吸い込んで流すという仕組みです。

これらの仕組みによってタンク内の溜め水を従来の水量よりグッと減らすことが可能になったと言えます。確かにこれは画期的な進歩かもしれません。が・・・

この節水トイレは意外なデメリットも起こり始めています。それは・・・

排水が詰まりやすくなります

 

トイレの排水にも限度があります。つまり陶器の便器内を流れて排水管に流し込むには流すものの量には限界があります。例えば、神経質な方がトイレットペーパーを何回も使って一気に流した場合、節水トイレの限界量を簡単に超えてしまうため、即座に詰まります。ちょっと汚い話になりますが、便秘の方が薬を飲んで大量に便が出てしまったり、バリウム検査の後のバリウムの便などは容易に詰まる原因となってしまいます。トイレットペーパーなどを敷いて使用されるなどの予防は必要ですが、そうしていても節水トイレの場合、詰まる可能性が高くなります。

 

 

慌てて水道屋さんを手配しなければならなくなります。

特に注意が必要と言えるのが、戸建てで敷地が広い場合です。下水管までの距離がある住宅では節水トイレはタブーです。





どうしてか?

汚水が便器内は無事に通過出来ても、排水管の途中で滞留してしまいます。水の量が多ければある程度水の力で汚水が運ばれるのですが、節水トイレの水量では配管の途中で止まってしまうのです。だいたいこのような住宅で便器を新しく交換して半年くらい(世帯人数によってはもう少し後)になるとトイレが突然詰まり始めます。そうです。配管や桝で詰まってしまっているからです。

こうなると、配管や桝の高圧洗浄をかけることかしか解消は望めません。

悪徳の水道屋さんや工事店さんは何でも新商品を売りたがるものです。敷地の広さ、排水の距離などを計算したりはしません。はっきり言えば「目先の利益」でいいのです。以前、同じ様なタイプの住宅の方からトイレの詰まり抜きのご依頼をいただきました。事情をお聞きしたら取り付け間もない時期なので施工業者と連絡したが連絡が付かないと嘆いておられました。明らかに逃げているのです。それで節水トイレはどこでも取り付けられればいいというものではない事がお分かりいただければ思います。

便器を新しく交換しようとお考えであれば、ご自宅の排水事情を良く検討して節水トイレで支障が無いか?調べた上で交換してください。何度も詰まってしまうと生活に支障をきたします。今では節水型トイレしか販売されていなかもしれませんが、なるべく水量のあるものをお選びいただければ大丈夫です。それでも以前よりは節水されています。便器は注意深く選びましょう!

ご閲覧誠にありがとうございます。