キッチンの蛇口で食洗機が使えるようにするには?

食洗機が使えるためには?

今までご使用のキッチンで「食洗機を取り付けたい」というご依頼も多くあります。食器を機械で洗浄してくれる優れものです。各電機メーカーさんが売り出していますね。忙しい生活の中で少しでも家事の負担を減らしたいとの理由から購入される方も多いかと思います。家電量販店に行って気に入った機種を選んで購入します。では家に持ち帰って電源を差し込めば完了ですか?「食洗機」というものですから「水」で機械が食器を洗ってくれます。つまり機械に水を引き込まなければなりません。それで必ず本体と一緒に給水ホースが付属品になっています。ではすぐに自分の家で繋げられるのか?いいえ。食洗機用の分岐が無ければ付きません。

分岐金具が必要

今お使いの水栓に水を食洗機にも取り出すための「分岐金具」という部品が必要になります。この分岐金具は今着いている水栓の品番によって注文して取り寄せることが可能です。有名なところで「ナニワ製作所」製のものがあります。ネットで品番を打ち込んで該当する分岐金具を取り寄せます。しかし!取り付けは素人ではまず無理だと思われます。専門の業者か食洗機を購入した販売店で紹介してもらえた業者が設置することになります。

大抵は水栓金具の途中に分岐金具を取り付けます。そうすればワンタッチの給水ホースが接続できるようになります。この取り付けには水栓金具の仕組みを知っていないとかなり難しいです。取付が良くないとすぐに水漏れしたり、うまく作動しなくなります。無理に取り付けようとすれば何かを破損させてしまう結果になりかねません。ですから必ず専門の水道屋さんにお願いしましょう。

 

別の方法があります

今ご使用の水栓は何年目になりますか?10~15年ですか?もしかするとそれ以上ですか?もしそうでいたら、水栓本体を食洗機用のものに交換するのはいかがでしょうか?すでに分岐栓を取け付らるように分水孔が付いています。別売になっている場合もありますが専用のアダプターやコックを取り付ければ簡単に食洗機に繋げます。この食洗機用の水栓金具で注意したらよいのは給水するものが「水」しかできないものと「お湯」「水」が選べるものもあります。食洗機によってはお湯専用とか水でも大丈夫なタイプもありますので、そのタイプにあったものを選んでください。

どちらかというと食洗機用の水栓を取り付けた方が見た目がスッキリします。どうしても分岐金具を水栓に後付けするので水栓の高さが上がります。中にはキッチン金棚が水栓の真上にあって低い位置にある場合、レバーの上げ下げが不便になってしまうケースもあります。分岐金具も結構なお値段ですし、重いため経年の使用で根元がグラついてくる場合もありました。

食洗機はいつまで使えるのか?

水道屋をしている関係でよくキッチンの水栓交換や水漏れ修理に伺う際に、食洗機が壊れていて使っていないご家庭を数多く目にしてきました。システムキッチン内蔵の食洗機でも故障してから使っていないという方もいました。つまり一度故障して動かなくなると修理してまで使われる方が少ないという気がします。もちろん継続的に愛用しておられるご家庭も多いと思いますが(家電メーカーを敵にしたくまりませんので)取り外した時のことも計算されるといいのかと思います。

もし使わなくなった場合、水栓金具に取り付けた分岐金具はそのままでもコックさせ開けないようにすれば問題無く使えます。ただ使っていない金具が付いているのが嫌な方は、専門業者を呼んで取り外してもらうしかありません。場合によっては取り外しの際に古さを理由に水栓本体を交換するよう勧められるかもしれません。あるいは取り外しの作業をしたことによって水栓内部のカートリッジが損傷してしまうこともあり得ます。古いとパーツが分解している場合もあります。

この点、食洗機用の水栓金具にしていた場合は分水孔から分岐金具を外し、穴を塞ぐ分水孔キャップ(ネジ式になっている)を再び取り付ければ何も無かったような水栓に戻せます。この点から、食洗機をご購入の際に水栓を見直す場合、食洗機用の水栓に取り替えていた方が将来的に見てもいいのかなと思います。分岐金具自体も取り寄せたり、業者に取付依頼などをされると結構高い金額になります。そうであれば最初から分水孔付きの水栓に替えておいた方がお得です。おススメしたいしたいメーカーや品番についてお知りになりたい方はコメントにでもリクエストください。

尚、これまで紹介しました水栓金具は主に「ワンホールシングルレバー混合水栓」のタイプです。分岐付きは2ホールタイプもあります。壁付きシングルレバーの場合は専用のクランク部分に取り付ける分岐金具があります。ただし取り付けることによって水栓本体が手前側に伸びてしまいますので、奥行きの短いシンクではおススメできません。この場合は、メーカーや機種によって対応できないものもありますのでご注意ください。

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