寒くなると起きること
段々と気温が下がってきた今日この頃です。冬が近づいて参りましたね。冬場の水のトラブルで多いのが水道配管の破裂です。
私事ですが年齢と共に冬が苦手になってきました。冬場の水のトラブルで多いのが水道配管の破裂です。昨年から今年の冬の寒波でも多かったことを思い出しますね。ほとんど住宅では給水配管が屋内配管になっていたり埋設されていますので寒冷地ではない限り問題ないかと思います。
ただ屋外に水道や露出配管があれば可能性が高くなります。
昨年から今年にかけての冬場で氷点下を超える寒さが続いた時期がありました。1日くらいなら持ち堪えることが出来ても数日に渡って続いてしまうと破裂してしまうケースが多かったです。
ひどかった事例としてある3階建ての住宅で2~3階までを給水ポンプで給水させている状況で屋外に設置されていた受水槽と給水ポンプの配管が3日連続で破裂したことです。確かに場所も原因の1つで建物の北側(常に日陰)にあり、周囲に建物が無いため、常にふきっさらしの風が当たるところでした。
特に明け方の時間帯に凍結します。深夜から明け方までの時間はほとんどの方が眠っていますので、水を使うことがありません。そうなると水道管の水は動かず配管に止まったままになります。そこを寒波が襲い、水を凍らせていきます。多少なりとも水が動いていれば防げますが、寒冷地ではない都市部では水を少しずつ流しておくといった習慣はありません。
水は凍ると膨張します。つまり配管に異常な圧力がかかり破裂してしまうのです。凍結したままですと水が出なくなります。陽が射す時間帯になると気温が上がり、凍結した部分が溶け始め、水が噴き出し始めます。こうなって初めて事態に気付くことが多いです。
事前に出来る予防策とは?
露出配管がある家は保温材が巻かれていることがほとんどです。しかし氷点下が続く寒波にはそれだけでは足りません。寒冷地では配管用に熱電動式の保温材があるようですが、この辺では手に入りませんし、コストも馬鹿になりません。
手っ取り早く行えることはいらなくなった毛布やタオルを配管に巻き付けることです。風で飛ばされないように紐でよく固定します。配管全体に施すことができればいいと思います。雨が降ると水がしみ込んでかえって逆効果になりますので、ビニールなどで保護してください。
手が届かない場所は危険を冒す前に、水道屋さんに相談しましょう。何度も頻発するようでしたら、配管の引き直しを検討してください。
ガス給湯器が危ない!
屋外に設置してあるガス給湯器も破裂事例があります。給湯器に繋がる配管や給湯器内部の循環パイプなど凍結して破裂するケースもあります。この場合はガス屋さんにご相談ください。給湯器本体の経年劣化が原因となることもあります。
給湯器本体の交換だけなら水道屋さんでも扱っています。しかし内部の修理はガス器具メーカーで無いといじれません。迷うようでしたらご相談ください。
今年から来年にかけての冬も凍結にご注意を!
2020年8月6日