トイレの水が止まらない!続編

漏水連絡ハガキとは

トイレの水が絶えず便器に流れ出ていませんか?水道検針員の方が「ピンポ~ン」と訪ねて来てこんな物を渡されませんか?つまり、「家の中で漏水しているところがありますよ。」というお知らせと「修繕してください」という催促のハガキです。この漏水で一番多いのはトイレです。特にタンクの中の部品が破損して常に水が流れ出ている状態となります。今日もその修理に伺いました。タンクの中には、水を注水させる「ボールタップ」と水を止める「フロート弁」が主に働いています。以前のブログでもこの働きについてコメントしました。今日は、そこではなく「サイフォン管」と呼ばれる部分です。タンク内には必ずこの「サイフォン管」が付いています。要はフロート弁を機能させる柱のような働きをしています。

サイフォン管が折れている

この「サイフォン管」が根元のあたりで亀裂が入り、水が漏れ始めます。最初はチョロチョロですが、次第に小川のような流れ方をしていきます。例えれば軽く蛇口をひねったくらいの水量になりますので、放っておくとかなりの水量が無駄になります。その分水道代にも影響してしまいます。この部品は実はメーカーによって形や口径が異なり、ホームセンターで闇雲に買ってきても恐らく合いません。サイズとして38㎜・51㎜・55㎜・57㎜といった感じで微妙に違います。「フロート弁」も形が半月版や球体などいろいろです。我々水道屋はパッと見で型番が分かります。どうやって交換するのか?

まず、タンクの水を抜いて、タンクを外します。タンクの底裏にある止める輪っかを回転して外します。そうするとこのように取れます。あとは新品を装着してタンクを便器に取り付けます。それで完了です。このタンクの場合は便器との接続部が「ディストリュビュター」という差し込み式になっていますので、慣れていなければ変に取り付けて、水を流すと漏れてきてしまいます。きちんと差し込んで取り付けます。最近のトイレタンクには「サイフォン管」の脱着が出来ない仕組みなっていますので、万一、中の部品が破損した場合は、各メーカーのメンテナンスに依頼しましょう。一般の水道屋さんでも対応できないと思います。

一連の作業で水漏れ修繕が完了しますので、水道業者はお客様からハガキを受け取り、修繕箇所や日付、工事後の水道メーターの数字などを漏れなく記入し、会社の判子を押して各自治体の水道局に送付します。これで終了となります。時間的には40分ほどの作業です。困った時は連絡しましょう!

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