トイレの床が濡れる、黒いシミができる 何が原因?

シミが出来る原因は何?

ある日、トイレに入るとトイレマットがびしょびしょに濡れていることはありませんか?トイレの床に黒いシミのようなものができて、段々広がっているみたい・・・?

トイレ内の水漏れで多いのがこのようなケースです。「どこから水漏れしているのか分からない」ことがほとんどです。一番心配してしまうのは「排水が洩れてる?」という点です。ただ言えることは・・・

便器から排水が漏れることはほぼありません。

便器(陶器)に損傷が無ければ、排水が漏れてくることはありません。ではどこから水が漏れるのか?少ない順に紹介すれば・・・

 

 

1つはタンクに水を給水させる配管の根元にある「止水栓」からの水漏れです。

古い止水栓ですと中身のパッキンが劣化してきて外部に漏れてきてしまうようです。止水栓のパッキンを交換もしくは止水栓そのものを交換してください。

もう一つは、タンクの下側両サイドに便器と固定させる「密結ボルト」というネジがボルト止めされているところがあります。

 

 

そこから滴のようなものが出来ていませんか?これもやはり密結ボルトのパッキンが劣化しています。ボルトごと交換しましょう。タンクからの水漏れは他にも原因がありますが、またおいおい取り上げたいと思います。

1番多い原因は・・・!?

 

 

なんと言っても「洗浄便座」です。

(よく”ウォシュレット”と呼ぶ人がいますが、これは商品名です。)今はほとんどのご家庭でも設置されているのが、おしりを洗浄する機能の付いた便座です。

以前あるお客様に介護用品のカタログを見せてもらいましたが、その中にもこの洗浄便座が載せられていました。介護用品の1つなんですね?それはさておき、その洗浄便座のどこから水漏れするのでしょうか?

 

 

温水洗浄便座は2種類あります

洗浄便座の仕組みには水を一旦蓄えて温水にして洗浄ノズルから噴射させているタイプがあります。それを「貯湯式」と言います。一定量の水を溜めるタンクが付いています。経年により、その箇所から水が漏れてしまうことが多いようです。

このタイプでないものが「連続出湯式」といって貯湯タンクを持たず、直接水を取り入れて温めて出す、というものです。普段通り洗浄便座も使えているのに漏れてくるのです。これは経年劣化であることがほとんどです。

温水洗浄便座の寿命は7年です。

まずお客様から呼ばれて確認した後「何年ご使用でしょうか?」と尋ねます。そうすると10年以上の方が多いです。電化製品の中でも水が絡むもの、例えば「洗濯機」「食洗機」といったものは意外に寿命が短く、大抵7年前後となっています。

 

 

洗浄便座」も同じです。もちろん大抵の方が長持ちされています。耐用年数を超えている場合は、修理して使えるかどうか、またいつまで持つか、は全く不明です。修理しても直らないケースもあり、ほとんどの方が買い替えを検討しています。

黒いシミについては、そうした水漏れが長時間続くとフローリングの床材に浸透してしまいます。それが「シミ」となってしまうのです。

少しのシミは我慢できますが、徐々に広がっていきますので、早めに手を打っていかないと、床全体に影響が及んでしまいます。床に水漏れがあった場合、ぜひ洗浄便座を点検してください。

更新日:2020年6月17日